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2008/12/26

スプリングの話

CIMG0532.jpg

多分、リアサスのセッティングでスプリングレートを優先させているライダーって少ないのでは無いでしょうか?

レース専門のライダーなら当たり前なのでしょうが、市販車ではスプリングレートを変える前にサス毎交換って感じですよね。

これ、基本に則していないと思います。

確かに、以前のダンピング機能の低い純正サスはお話にならないので、サッサと高性能サスに交換するのはアリだと思います。

でも、最近の純正リアサスはかなりの高性能です。
ようやく、日本メーカーもエンジンだけでなく、足周りにもコストを掛けるようになってきたのでしょうね。

サスセッティングのキモはまずバネレートから。

だとすると、イニシャルやダンピングをいじってもおのずと限界がある訳です。

固いスプリングを何とかしようと思って、イニシャルを抜いてもこれは根本的な解決にはなりません。
1Gを取れたとしても、走ってどうなのか?ストロークしてトラクションがちゃんと掛かっているのか?
この辺の基本的な認識が低いように思われます。

まずはバネレートです。

純正リアサスは、大抵タンデム対応や平均体重の重い欧米人基準で固いスプリングが使われてます。

最近のスポーツバイクなら、まずは自分なら純正リアサスのレートを下げて行く方向でセッティングを出そうと思います。

GSFとかバンディットなら純正が8.9kgらしいので、これを8.5kg以下に。
これだけでも、かなり良く動くサスになるはずです。
当然、体重や走るステージで変わります。体重60kg前後、公道メインならば。

タンデムする人には勧めません。当たり前ですよね。

こういう方向性でバイクをセッティングしてる人はウェブ上でも余り見かけないのですが、非常に重要なポイントだと思ってます。

固いスプリングがデフォルトで付いてる後付けサスを買って、一生懸命イニシャルや減衰でセッティングを出そうとしているライダーをウェブ上で見かけると、いたたまれなくなります。
以前、ニンジャ&オーリンズで自分も??と思いながら走ってましたので・・・
その辺の情報を広告主の手前ちゃんと提供出来ないメディアにもがっかりします。
「一般道からサーキットまで対応します」なんてスプリングレート、ある訳無いってw。

そういう意味で、クアンタムやナイトロンは装着時にスプリングレートが選べる国内組み立てなのです。
国内で組んでるのは理由があるんですね。
外人用をそのまま輸入してるところとは思想が違う訳です。
折角こう言うアプローチを取ってるメーカーがあるのですから、利用しない手は無いと思います。
自分がクアンタムやナイトロンをお勧めしたいのはこのような理由からです。
購入時にレートを選べるメーカーさんなら、どこでもお勧めしたいと思います。
上記2社はあくまでも一例です。
正直、減衰機能がちゃんとしてて、レートが合ってれば台湾製でも全然OK。
最近お安い高性能サスもあるようですし、レート次第ですね。

今は、アイバッハやハイパコでスプリング単体が買えるので、もっとこう言うセッティングが普通になってしかるべきだと思います。
アイバッハなんて、9,000円で買えるようです。フォークスプリングよりも安い。
ハイパコは20,000円位らしいですね。ちょっと高すぎ?
そんなに極端には変わらないと思うので、アイバッハで試してみると面白いと思います。

4輪ではあんなに色んな種類のスプリングがあるのに、バイクの世界ではライダーの体重や走るステージが千差万別なのに、余りスプリングの種類が無い。オカシイと思いませんか?

純正の状態が絶対的に基準として良いかどうかは、走るライダーによって左右されます。

まずは乗って見て、ストロークを見て考えてみましょう。

最近のスポーツバイクの純正リアサスにアイバッハのスプリング組んでるライダーって、凄く「分かってる~」って気がしますね。

まだ見たこと無いですが・・・

オーリンズやWPにハイパコやアイバッハのスプリングを組み合わせてる人も「カッコエ~」と思ってしまいます。
減衰性能はバツグンなのだから、レートを合わせてみたいですよね。
別に黄色いバネじゃ無くても全然OK。レートが合ってれば後はセッティングでどうとでもなります。
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コメント

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公道で走るバイクですと、迂闊にショップがメーカー設定の変更を勧めて何かあったら
自己責任のレースと違って色々面倒なのかも
雑誌も同様にそこまで踏み込めないのかもしれませんねぇ…

スプリングまで探求してバイクを自分にフィットさせるような風潮が広がるには…
「人柱」が必要なのでしょうね(笑)そしてネットで発信!
誰かがやると興味と勇気が出るものです(爆)


ロードレース経験者の人のバイクに乗らしてもらった時に跨った第一印象がサスやわらかくしてるとおもいました。

判ってサス交換してる人達ってスプリング換えてるんですよね。

アフターパーツでサス交換の目的がフルアジャスターの減衰機能が欲しくてスプリングは買ったあと乗ってから交換前提で購入してるみたいでした。

以前はオーリンズだからOKみたいな感じで忍者に付けて硬い気もするけどこんなもん?ぐらいでしか思ってませんでしたけど、その人のバイクに乗ってからサスの重要性とゆうか役割の大きさ改めて気づかされましたね!

ほんと車では車種ごとにかなりレートが用意されてるのにバイクだと情報少ないですよね?

かねやんさん
そうですね。ユーザーからの声が多くなればメーカーも動くと思うんですよ。
もっとウェブ上でも声が上がれば、おのずと改善されるはずです。
どんどん、口コミを広げたいですねw。

katuさん
本来であれば、メーカーサイドが当初から適切なレートで出すのが当たり前なんです。
輸出仕様や、海外から入ってくる仕様そのままで出荷してるのが、ユーザー目線では無いと思います。
市場が小さいからやむを得ない部分があるのですが、それを説明しない事が良く無いと思ってます。
だからユーザーが遠慮無く声を上げる事が、改善への礎になればと思い、記事にしました。
ユーザーありきのビジネスモデルであって欲しいですよね。

はじめまして、いつもROMさせていただいております。
つるりんさんのブログを拝見して、基本整備の大切さをあらためてかんじ、ワタシのGSFもリアサスペンションのオーバーホールをしてみました。

本当は選択の幅の広い社外ショックにしたいところですが、何分お小遣いライダーなもんで、まずはノーマルを乗りこなしてからかな・・・と思っています。

引き続き勉強になる記事をおねがいします。

いろはにほへとさん
こちらでは初めまして!
コメント有難うございます。
やはりまずは基本整備からですねw。
ボルト、ナットを外すの大変ですね、ご健闘をお祈りします!
最悪ナットをグランダーで削る感じでしょうか・・
暖かくなったら是非ツーリング参りましょう。

ごもっともです。私はカタナ750に400SFのオーリンズ付けています。特に体重55kg位の人が社外サスを付ける場合、1番柔らかいバネが峠、待ち乗りレベルではベストだと思います。雑誌は困ったものですね。

最近は随分情報も広まったので、バネレート優先のライダーが増えたように思います。
もっと手軽にレート調整や情報があって欲しいですね。