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2008/10/21

ステムベアリングチェック&グリスアップ

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整備整備と、偉そうなことを言ってるけど、もしステムベアリングのグリスがボロボロだったらどうしよう・・・

2006年の夏前に交換したステムベアリング。
定期的にレスポのチタンスプレーで油分を補充して来たけど、グリスの状態は果たしてどうなのだろうか・・

ずーっと気にはなってましたが、ついに御開帳です。

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転がっていた木片をあてがってジャッキアップ。
GSFの場合、サイドスタンド、リアタイヤ、ジャッキポイントでかなりカッチリ固定出来ます。
ぐらついて倒れたらしゃれになりませんが、これなら大丈夫。
かなりしっかり3点支持してくれてます。
当然、ジャッキアップ前には荷重のかかるボルト類は緩めておきます。
(ブレーキキャリパー固定ボルト、アクスルボルト、ステムボルト、ステムトップナット等)

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ステム部を下から見上げた図。
そういえば、自分でここをバラすのは初めてだ。
段取りを考えながら慎重に作業。
ブレーキホースの取り回し、ケーブル類の取り回しに注意。

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数時間かかることが予想されるので、バンジョーボルト等に負担が掛からないよう、キャリパーをS字フックで吊るしておきます。
これで安心。
分解作業を丁寧にやっていると、構造がよく理解出来ますね。
灯油を付けたウェスでフキフキしながら、各部を清掃して行きます。

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30mmのトップブリッジ部のステムキャップボルトを緩めて、トップブリッジを外します。
ステムナットをキタコのピンスパナで緩めて(手で緩むくらい緩い)、ついにアッパーベアリングの御開帳~
ちなみに、06年時にボールベアリング仕様に変更してあります。GS1200SSとかの純正だと思います。
お~グリスはまだまだベッタリついてますね。

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ロアベアリングはどうだろうか・・・
ステムナットが外れると、一気にロアベアリングも外れてきます。
落とさないように用心。
おー・・・・

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まだまだ大盛り状態ですねw。
でも、さすがに2年以上経つと、グリスが少し劣化してる雰囲気です。
でも、潤滑には問題無さそう。
ここで、面倒になってフタ閉めて終わりにしようかと思いましたが、折角ここまでばらしたので、
分解、洗浄、再グリスアップをします。ガンバレ俺w。

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ステム下部。お~ここもグリスタップリですね。
でも、少しダマになったりしてます。
こんなもんか・・・
さて、ベアリングのレース部の損傷、摩耗をチェックしないと・・・
ウェスでフキフキします。
これが大変。地道にフキフキします。

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フレーム部のステム下部アッパーレースです。
おー、キレイだ。
全く筋等は見られません。
上等上等。

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テーパーローラーでは無いので、レース部の面積が少ないですね。

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フレームのステム上部ロアーレースです。
これも上等。筋等は見られません。
さすが、グリスてんこ盛りの効果ですね。

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ステムナットで締め付けることになる、ステム上部のアッパーレースです。
これも筋は見られません。きれいな状態です。

とにかく、ウェスで徹底的にグリスを拭き取ります。
灯油も少々使いますが、意外とキレイに落ちますし、油分を切らしたくないのでパークリは使用しません。
清掃し終わった段階で、仮組してみます。

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ステム下部のベアリング部です。
こんな感じにセットされてるんですね。
こういう画像は初めて見ました。

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ステム上部のベアリングセット状態です。
まだグリスアップ前の状態です。

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ステム上部のアッパーレースを組んだ状態です。
この上にダストカバー(ゴム製)とステムナットが入り、締め付けていきます。
仕組みが分かると、どのようなトルクで締めれば良いか、何となく理解出来ますね。

この後は、アサカワスピード特製、EPL入りグリスをてんこ盛りにして行きます。
画像が無いのは、手がグリスまみれになっていたからですw。
もうこれでもか~と盛ります。両手を使ってモリモリねじ込みます。
これで後1年は大丈夫w。

後は、外した順番に組み付けます。
とくにケーブル類の取り回しに気をつけて。

やはり、バイクのフロント部分は繊細です。

ちょっと動かすだけで、フロントの整列が取れたり取れなくなったりしてました。
組み付ける部分が多く、且つボルト留めが多いので、歪み易いんですね~
丁寧に組み付けました。

最後は、1mの棒2本で整列を確認。OKです。

ステムナットの締め付けはとりあえず締めてみて、後はテストランしながら仕上げます。

シートがまだ手元に無いので、テストランはお預けです。
走るのが楽しみ。

この勢いで、スイングアームピボットのグリスアップもやってしまおうか・・

この週末にチャレンジしてみようと思います。

やはり、自分の手で仕組みを理解しながら整備すると、挙動の変化も手に取るように分かりますね。

押し歩きだけでも、バイクが「すーっ」と取り回し出来ます。素晴らしい。

締め忘れのボルト類が無いか、週末に再度点検しましょう。

素人なので、チェックはいくらしつこくやっても工賃は掛かりませんから・・


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コメント

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ついつい「乗らない季節に整備をやろう!」と冬を向かえ、寒くて億劫に・・・。
「温かくなったらやろう・・・」と、毎年繰り返し(汗)

春・秋は整備しやすい季節ですね~。

ぴーなっつさん
そうそう、夏は蚊がいるからやりたくないし、冬は寒くて億劫なんですよね~
屋外整備のツライ所です。

ステムやっつけたら、スイングアームピボットへのモチベーションが高まってきましたw。
左右からボルトナットを緩める必要があるので、一人だと難しいのですが、工夫して乗り切ります。