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2008/10/11

昨今の金融危機のその先にあるものは?

超久しぶりに時事ネタ。

分かり易く説明すると、
90年代からアメリカ中心に行われてきた、超金融テクを駆使したひとつの時代が終わりを告げました。
これは、実は非常に良いことなのです。

アメリカは、巨大な財政赤字をレーガン時代に作り、それをクリントン、ブッシュと保持して来ました。
今でも、イラクやアフガンで盛大にお金を使いまくっている訳です。

とにかく、アメリカ中が国も国民も借金をしまくって来たわけです。
(日本政府も同じようなものですが)

それを覆い隠すように、信用を上塗りするようにドルを刷り続け、借金増加=ドルの発行額の上昇と言う
スパイラルを続けてきました。

投資銀行が成功出来たのも、背景にはこの辺の国絡みの借金地獄があったわけです。
ドルを刷り放題、刷って来たわけですね。
背景にはアメリカの軍事力があった訳ですね。いわゆる覇権です。
アメリカは強いんだ、ドルは大丈夫なんだ、と信じ込まされてきました。

要は、実体経済以上の紙幣を大量に発行してしまい、貨幣の暴落を避ける(先送り)する為に、
高度な金融テクを使って、信用を創造して来たんですね。

そうなって、限界まで借金を重ねてきたアメリカ人とアメリカ国家。
この臨界が崩壊したのが、今のアメリカです。

別にそれ自体は10年前からこうなるだろう、とみんな思ってました。
何をいまさら騒ぎ立てるのか・・・と思いますね~
98年位の日本の金融危機の時もアメリカでは、上記の事象が進行してましたから。

簡単に言うと、実力が無いのにお金だけは刷って来たわけです。

そうなると、当然いつかは化けの皮がはがれます。

だから円高にもなるし、ドル建て債券を沢山もっている、日本政府や企業が青ざめるわけです。

今後はインフレになったり、色々な展開が予想されますが、ここで大事なのは生産活動は
何も変わらないと言うことです。

困るのは、現在お金を沢山もっている人だけです。貨幣価値が下がるわけですから。
当然失業率が上がったり、モノが売れなくなったりしますが、生産能力が落ちる訳ではありません。

重要なのは生産活動を続ける事です。

モノを生み出せば、必要な人は買います。
それが、100円なのか1000円なのかということです。

われわれは、相当長期間インフレを経験していないので不安になる訳です。

100円のものが1000円になったら、100円の労働対価を1000円の労働対価に上げてバランスを取る。
そのバランスを取る繰り返しが本来の経済活動です。

何も恐れる必要はありません。

ただ、残念ながら既存の金融資産は色々と被害を受ける人も多いでしょう。
貨幣価値が下がれば・・・ですが。

でも、これは昭和20年に多くの日本人が経験してます。
軍票と言う貨幣がゴミになりました。
でも、別にそれだけです。

生産活動を続ければ、ひとは生きていけます。

そう言う意味で言うと、非常にイビツな時代が幕を下ろした、極めて正常な時代の流れだと思います。

報道では絶対にそんな事は云いませんが、プロはみんなそう思ってます。

思ってないプロは、プロじゃないだろうな~

これも時代の流れです。
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