
先日のツーリングについてツラツラ考えた。
バイクに乗る事は登山に似ていると以前書いた事がある。
キチンと準備をし、メンタル面、フィジカル面、ライダー、
バイクの整備、装備の点検、等々様々なリスクに
対する準備を怠りなくする必要があると。
それでも、不可抗力のトラブルは発生する。
そのトラブルに対して、どれだけ自分の準備が有効
だったか、有効で無かったかを検証し、さらに
キチンとした準備をして行く・・・
そうやって、ノウハウを蓄積して行く事でリスク
テイクが可能になって行く。
今はチョモランマへの登山のノウハウも蓄積され、
年間沢山の登山家が登頂に成功しているが、数十年前の
初登頂時には全くノウハウも無いところで、ルートを
開拓し果敢にリスクテイクして登頂に成功した。
「リスクと言うのは避けるだけの物ではなく、
あえてその中に飛び込む事によって得られる物も
ある。」
こういった言葉もある。
先人達が沢山の命と代償に得られたバイク乗りと
してのノウハウ。
これを、キチンと後世に伝えて行く事が重要だと
思う。
メーカーの広告媒体である雑誌には書けないリスク
の部分をもっとノウハウとして蓄積して行く必要
があると思う。
自分なりに、考えたリスクヘッジ策をいくつか・・
・ヘルメットはフルフェイスに限る。
街乗りでも、時速50kmくらいで路面に顔が
当たれば悲惨な状況になるのは明らか。
(アゴを削って顔の形が変わったライダーが多い)
・ヘルメットの有効期限は3年
(ヘルメットが割れて亡くなったライダー有り)
・ショートグラブは手首から剥がれる事
があるので避けたい。
(路面で削れると指なんてスグ無くなる)
・脊椎パッド必携。自分は2回救われた経験あり。
(富士のストレートで250kmで転倒した時も、
背中を完璧に保護してくれた・・)
・パンツは皮製に限る。(ジーンズには保護機能は
無い)
あくまでもコレはパッシブセイフティである。
事故を起こさない、巻き込まれない、転倒しない
為のアクティブセイフティについてはまた改めて。
ベテランライダーほど皮ツナギを着て走ろうとする
のは、上記の理由があるからだ。
飛ばさなければ安全だ、なんて屁理屈はこの際
無視しよう。
冬山に果敢にチャレンジする登山家の死亡率と
山菜採りや、低山のトレッキングに何のノウハウも
無く深入りし、無残に死んで行く高齢者の死亡率
と比較して、どちらがリスクが高いとお思いだろうか。
転倒したライダーは如何に運動エネルギーに対して
人間の体が無力かを身を持って知っている。
リスクは油断した途端に襲ってくる。
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