開発予算の掛け方の功罪
ふと気が付いたので。
昔から、日本車はエンジンは良いけど足回りがダメだ。
ブレーキがダメ。
サスがダメ。
フレームにカネ掛けて無い・・
色々と言われてきました。
それに引き換え・・
BMWは仕上げは堅実。
ドカティは足回りにお金掛けてる・・・
色々言われて来ましたね。
確かにそう。
でも、何故だろう・・・
それが最近理解出来て来ました。
それは「開発予算の掛け方の違い」では?
4大国内メーカーどこも似たり寄ったりの組織。
おえらい方の鶴の一声で決まってしまう組織。
ブレーキ、フロントフォーク、リアサス、全部外注ですよね。
自社内製の部品ってエンジンくらいでは?
そういった時に、納品金額を決めるのは当然自社優先。
下請け先には価格を叩きますよね。
(当たり前)
そうなると、下請けさんは泣く泣く開発予算を削って、安い素材を使って製品を作って利益率を上げていくしかない。
車体メーカーの要求水準はそこまで厳しいと。
そうなると、エンジンにだけたっぷりコストが掛って、周辺の部品とのアンバランスが製品に現れてしまいます。
ちょっと前の日本車はこんな状況だったのでは・・
さすがに、最近はバランスが取れて来たような気もしますが、まだまだ。
ブレーキメーカーや、サスペンションメーカーには余りコストを掛けられていない雰囲気を感じます。
アンバランスなんですよね。
ようやくチタンコートになったり、2種類の減衰調整が出来たりして来ましたが、この辺のまとめ方を熟成して欲しいと。
これはもう経営の上層部の感性なんでしょう。
現場のエンジニアの方々は良く分かってるんでしょうね。
マネジメントの能力の限界点かもしれません。
後は、デザインね。
デザインにお金を掛けてるのか掛けていないのか。
誰がイニシアティブを握って開発をしているのか。
技術開発だけでバイクが売れた時代はとうに過ぎています。
(ハーレーの売れ方が象徴してますよね)
商品のブランド力、人の感性への訴え方が分かって商品開発をしているのか・・・・
この辺が国内メーカーに足りない部分だと思います。
顔が見えない・・・・
これを解決出来たら、日本車はもっと欲しくなるバイクにあふれてくるのでは無いでしょうか・・
今年はBMW、ドカティ、アプリリア、KTM、トライアンフ・・・
良いバイク一杯出てますもんね。
それに引き換え国産車は・・・・(涙)
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